ホットヨガに要注意!
ホットヨガをはじめようと思っている人は、
はじめる前に読んでほしい。
実は故郷のインドではヨガと認めていない。
ホットヨガのことを。
ヨーガの聖典、ヨーガスートラにも、
座法は安定して快適なものであるべきという。
人工的に温度や湿度をあげて、無理に汗をかくことが目的ではない。
もちろん、健康そのもので、元気ハツラツな方はいい。
元気ない人がやると、エネルギーが枯渇する。
中学医学的には、気虚という体質の方がいる。
疲れやすく、エネルギーが不足している状態。
そんな方がホットヨガをすると、汗とともにエネルギーがさらに逃げていく。
体調不良の原因にも。
うちのスタジオにも、ホットヨガが合わなくていらっしゃる生徒さんが多い。
動悸がするようになった、逆に冷え性になった、苦痛だった…という方もいる。
ホットヨガが合わなくても、ヨガをあきらめないでほしい。
快適な温度でやっても、自然と血流が良くなり、体が温かくなる。
エネルギーが逃げていくのではなくて、逆にチャージできる。
ヨガとは自分とむきあう手段。
快適な場所のほうが、より集中できる。
集中して自分とむきあうことで、
日常生活でも上手に生きることができるようになる。
ヨガのふるさとはヒマラヤ山脈にあるカイラス山。
ヨーガ行者さんたちがひっそりと洞窟に暮らし、
自分と向きあうために行じていた。
私も、10年前にカイラス山(聖なる山)を巡礼し、
ティルタプリ(ヨーガ行者さんが目指してインドからやってきていた聖地)
で修行したが、標高5000m近くで瞑想していると、
目を開けると自分が雪に覆われていたこともある。
ヨガの故郷を体験すると、
ヨガがなぜ生まれたのか理解できる。
じつは本当のヨガはチルドヨガ。
凍てつくような寒さのなか、筋肉を使い、体を温め、
標高の高い地でも生き抜くために
心肺機能を鍛えていたのだ。
凍てつく地での伝統のヨーガはストイック過ぎても、
伝統のヨーガのエッセンスは残しつつ
現代人が社会でストレスタフに生きる力をつけるように
アレンジされたヨーガ療法がオススメ。
本当のヨガの効果を得たいなら、常温でやろう。